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【VILLAGE通信 vol.19】墨も茶筌も、全国の9割 奈良県

以下为日文原文

【VILLAGE通信 vol.19】墨も茶筌も、全国の9割 奈良県
Tawashi2006 · CC BY-SA 3.0 · 裁切展示;来源及许可见页脚图片来源

奈良県の国指定は高山茶筌、奈良墨、奈良筆の3品目です。

数は多くありません。けれど、この3つはぜんぶ「書く」と「点てる」の道具でした。

墨の9割以上

奈良墨は、全国の墨生産の9割以上を占めるとされます。

起源は室町時代。興福寺二諦坊でつくられた油煙墨にさかのぼると伝えられます。菜種油を燃やして採った煤に、膠と香料を練り込む。

奈良墨が国の伝統的工芸品に指定されたのは2018年(平成30年)。9割を持つ産地としては、ずいぶん遅い指定です。

島根のたたらは、伝統的工芸品の指定そのものを受けていません。指定は、実力の証明ではなく、記録なのだと思います。

茶筌の、ほとんど

高山茶筌は生駒市高山町でつくられます。国内の茶筌のほとんどが、この町から出ています。

始まりは室町時代中期。高山の領主の子・宗砌が、茶人の村田珠光の依頼を受けてつくったのが最初と伝えられます。

一本の竹を割り、削り、内側と外側の穂に分ける。すべて手仕事です。

そして特筆すべきは、この技術が長く一子相伝で守られてきたことです。

徳島の藍は「つながり」で守り、高山は「閉じること」で守った。守り方も、ひとつではありません。

筆は、空海から

奈良筆の起源は、弘法大師・空海が唐から製法を持ち帰り、大和国で伝えたことにあるとされます。

広島の熊野筆は、この連載のvol.10で「化粧筆の生産量全国一」として登場しました。量では熊野、始まりでは奈良。同じ筆でも、語られる軸が違います。

3品目で、二つの9割

墨で9割。茶筌でほとんど。

3品目しかない県が、日本の書と茶の道具を握っている。

京都はまだ先です。その前に、次号は三重へ。ここにも「墨」が出てきます。

参考:奈良県、生駒市、経済産業省「伝統的工芸品の指定」、伝統的工芸品産業振興協会

——Value Village編集部

写真:D-Kuru/CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

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